ジャスミン(ヤースミーン)という語はペルシャ語に由来し、中近東から欧米では女性の名前としても用いられる(ジャスミン (曖昧さ回避)参照)。

中国名は素馨であり属の名称は素馨属である。サンスクリットの mallikā(マリカー)を語源とする茉莉はソケイ属の数種に用いられるのみであり単に茉莉または茉莉花と呼ばれるものはない。マツリカの中国名は双瓣茉莉である。

アジアからアフリカの熱帯あるいは亜熱帯地方が原産である。

特徴

ほとんどの種は白色または黄色の花を咲かせる。いくつかの種では花は強い芳香を持ち、香水やジャスミン茶の原料として使用される。オウバイ(黄梅)もこれに含まれるが、香りはない。

ほとんどの種が観賞用として栽培されている。栽培の歴史は古く、古代エジプトですでに行なわれていたといわれている。ソケイとマツリカの2種については、香料原料として大規模な栽培が行なわれている。

ソケイは16世紀中ごろからフランスのグラースで香料原料として大規模に栽培されるようになった。現在では、主な産地はエジプトやモロッコ、インドなどに移っている。花は夜間に開くので、開ききった明け方に人手により摘み取られ、有機溶媒による抽出が行なわれる。抽出後、溶媒を除去すると、コンクリートと呼ばれるワックス状の芳香を持つ固体が得られる。これをエタノールで再度抽出し、エタノールを除去したものが、香料として使用されるジャスミン・アブソリュートである。花約700kgからジャスミン・アブソリュート1kgが得られる。ジャスミン・アブソリュートを使った香水としては、ジャン・パトゥ(英語版)社の「Joy」が著名である。